スカーレット45話は照子からもらったスイカを切っているところから始まります。スイカがいっぱいで百合子はウキウキになっていました。
喜美子はふとスイカを切る手を止めて、「あれ、いうたらあかんで?」と百合子に口止めをします。それは大野夫妻の夫婦喧嘩のことでした。喜美子は自分の家も騒動が起こる寸前と家の中の様子を百合子とうかがっていました。
直子は東京に働きに出る前日で、常治と直子はピリピリした様子です。喜美子が切り分けたスイカを出して「はつもんは75日以内に東を向いて笑って食え」といい場を和らげようとします。しかし、常治は不機嫌そうにしていて、直子が何度も仕事については辞めるのを繰り返していたので、常治はそれが心配のようでした。
喜美子たちが何とか二人を落ち着かせて、縁側で並んでスイカを食べていると、常治は東京に行く直子についていくと言い出しました。常治は会社の人や寮の人に挨拶をするのだというと、東京に行くお金はどうするのだと直子に言われて常治が「あ」と力なくつぶやきます。
すると、マツが喜美子の進学のためにためていたお金があるといいだしました。それは常治に使い込まれないように陽子に隠してもらっていたものだと話していると、喜美子と百合子がハッとした顔をして顔を見合わせます。
大野夫妻のケンカの理由は、用途不明のへそくりが原因でした。陽子はマツのためにそのへそくりのことを秘密にしていてくれて、夫である大野さんにも言わないでいました。すると大野さんは陽子が浮気をしていると勘違いし、ケンカになってたようです。
その話を聞き、マツは慌てて謝りに出ていきました。常治も追いかけていき、喜美子たちは姉妹三人で「やりたいこと」について話していました。直子は今のところやりたいことはないようです。
そのころ、照子は敏春と喜美子のデザインを見ていました。敏春は喜美子の絵が気に入った様子で、絵付けに使えないか照子に相談しますが、父親である社長の言葉は絶対のようで、取り合ってもらえないようです。敏春はため息をつき、婿になる条件だった「好きにしていい」という約束が守られていないことに落胆していました。
翌日、直子は東京に出発し、丸熊陶業には敏春の要望で来た「若い新しい人たち」の三人が丸熊陶業にやってきました。スカーレット46話に続く